追悼ミサ(2024年11月13日)のご報告
追悼ミサが行われました
穏やかな小春日和の午後、六甲カトリック教会 主任司祭 英隆一朗神父様の司式により、この一年に亡くなられた方を偲んで、 海星青谷会とステラマリス会(高校同窓会)合同の追悼ミサが講堂にて行われました。今年もご遺族、多くの同窓生が参列し、 天に召された方々へ想いを寄せ永遠の安らぎをお祈りいたしました。
福音の朗読(マタイによる福音5章1~12節)の後、神父様は仏教の三途の川の説話を通じて死後の世界への旅路や私達が日々の生活の中で抱える執着を見直すことの大切さを語られました。
説話では、大金持ちが死後に三途の川を渡ろうとするものの、生前の財宝を満載した船が重すぎて進むことが出来ず、船頭の助言を受け入れ、財宝を川底に捨てたことでようやく向こう岸にたどり着くことが出来たとありました。このエピソードは、私達が抱える物質的な欲望や、心に留めすぎている過去の思いを手放すことの重要性を象徴しています。
さらに神父様は、イエス・キリストの教えを引用し、心の貧しさを受け入れ、苦しみや悲しみを乗り越えること、正しい生き方を求めること、そして他者への深い愛と平和を大切にすることが、真の幸いに至る道であると説かれました。これらの姿勢こそが、死を超えた永遠の幸せにつながる道であると語られました。
またイエスが示された「本当の幸い」は死後も変わらない価値を持つとし、亡くなった方々への祈りもまた悲しみを命と幸いに変える力を持つと語られ、追悼の祈りの重要性を改めて感じる場となりました。
※下記にて動画をご覧いただけます。
入祭の歌 「いつくしみ深き」(カトリック聖歌657) の動画