日頃より学校法人海星女子学院へのご理解・ご支援を賜り、心から感謝申し上げます。
このたび、学校法人海星女子学院は、神戸海星女子学院大学における2024年度以降の学生募集停止を、2023年4月12日開催の理事会にて決定いたしました。
学校法人海星女子学院は、設立母体であるマリアの宣教者フランシスコ修道会の創設者、シスター・マリ・ド・ラ・パシオンが大切にした「真理と愛に生きる」という信念を学院の建学の精神として1951年に設立され、1955年に短期大学英語科、1962年に短期大学家政科、1965年には英語科を発展解消する形で大学文学部英文学科と仏文学科が設置され、1980年代以降は留学制度を整えてさらにグローバル教育に力を注いでまいりました。以後、短期大学閉鎖、心理こども学科の設置、また英語系学科の改組を経て、2014年以降は現在の現代人間学部英語観光学科・心理こども学科の1学部2学科体制となりました。開学以来、変わることなく、人を支え、グローバルな視野をもって社会に奉仕することのできる女性の育成に取り組んでまいりました。
しかしながら、18歳人口の減少、特に近年の女子の実学志向、共学志向や大規模校志向など社会情勢の大きな変化の中で、入学定員確保に苦慮してまいりましたが、今後、継続した定員充足は極めて困難であると判断し、このたび閉学を前提とした募集停止という苦渋の決断に至りました。
今後は、すべての在学生が、卒業するまで充実した学生生活が送ることができるよう、教職員一丸となって現在の教育環境を継続し、進路・就職支援を行ってまいります。また、卒業生の皆様に対しましても、必要書類等の発行につきましては、閉学後は学校法人において適切に対応してまいります。
これまでの本学の教育・研究活動へのご理解ご支援に対しまして、心から御礼申し上げますとともに、このたびの決定につきまして、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
在学生とその保護者、高等学校その他関係の皆様には、4月14日付で本件に係る文書を発送いたしました。また、在学生及び保護者の皆様には、後日説明会を開催する予定としております。
なお、学校法人海星女子学院は、大学以外に幼稚園、小学校、中学校・高等学校を有する学院ですが、それぞれの学校・園は独立して健全に運営されており、大学の募集停止により不利益が生じるものではございません。今後も変わらず園児・児童・生徒たちの教育に力を尽くしてまいります。
2023年4月17日
学校法人海星女子学院 理事長 梶田行雄
神戸海星女子学院大学 学 長 石原敬子